ヒューリスティクスとアルゴリズム

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単純化のヒューリスティクス

ヒューリスティクスとは思考のショートカット、
いわば単純思考だ。

武器で言えばマシンガンのように
精度は低いがある程度の方向さえ合ってれば
どれかに当たる。というものだ。

ヒューリスティクスは単純に考えて
思考の負荷を軽減する省エネモード。
細かい命中は考慮しなくていい。
大体合っててトータルでいい方向に
向かってればいいよねという考え方。

詳細化のアルゴリズム

一方アルゴリズムは
論理で整合性をとりながら、
細かく突き詰めて答えを見出す。
その為、精度はかなり高い。

武器でいうとスナイパーライフルのようなもので
しっかりと狙って確実に一発で仕留める。

ただ、狙うまでに時間がかかるし、
一発打つと弾の装填に時間がかかったり、
また標的を見つけて狙ったり、その後は柔軟には動けない。
一発打つのに手間やリスクの負荷がかかる。

スナイパーは弾を発射する前に敵に発見されて
やられてしまうことだってある。

矛と盾

トレードもどれだけ分析しても
精度は上がっても確実に当たるということはまずない。

剣と弓矢で戦うように
どっちが優れてるわけでもなく
状況によってはどちらも強くなれるし弱くもなる。

ビジネスで言うと
コストを下げてクオリティも下げるか、
コストを上げてでもクオリティを上げるか。

どっちがいい、という白黒ではなく、
どっちも必要で、その辺のバランスが重要となる。

昔、「ほこたて」という番組があった。
2つの会社が「わが社の最強」を競い合い
「何でも切れるドリル」と「絶対に切れない鋼鉄」の対決だ。

当然だがどちらかが勝つ。
引き分けは存在しない。

「トレーダー」も「チャートの(買い)と(売り)も」
勝つか負けるかしかないのだ。

ありがた迷惑

世の中には真っ黒なものは存在しないし
真っ白なものも存在しない。
必ず両者をあわせもち、
バランスを持っている。

細かい気配りは嬉しいが細かすぎるとおせっかいになるし
ほっといてほしいときもあれば
ほっとき過ぎでかまってほしい時もあるだろう。

ヒューリスティクスとアルゴリズムも
単純化すべきときと細かく見るべき時、
その使い所のバランスが大事だ。

トレードも単純化して長期足を優先する場合と
細かく詳細な分析をするために短期足を優先させる場合
どちらの場合もある。

また、状況に合わせてどっちを選択するか、
自分はどれかのスタイルを確立して
そこだけを狙っていくのか。

剣士、魔法使い、魔法剣士

トレードも幾つかのタイプがある。

ヒューリスティクスを重視し、チャートを単純に見て、だいたいの方向性に賭けるスタイル。

アルゴリズムを重視し、細かく分析して、高レバレッジで小さくても確実なところを狙っていくスタイルもある。

ヒューリスティクスとアルゴリズムを両方使い、メジャートレンドを信頼し、ポイントとなるところを細かく分析してその可能性があるところは全部仕掛け、メジャートレンドが崩れるまでずっとホールドするスタイル。

ゲームで言えば剣士と魔法使い、魔法剣士のようなものだろう。

どういうスタイルが自分にあっているかは
やってみないとわからない。

ムダなことはムダではない

精度を上げていくには細かく分析することに越したことはない。
だが時にはそれを手放して単純化する勇気も必要だ。

知識や人脈、これまで築き上げてきたものを
一旦すべて手放して、新しいものを取り入れるスペースを確保する。
ときにはそういう場面もあるだろう。

構築しては逆に壊して、その上で新しいより良いものが生まれる。
それが「正+反=合」の弁証法だ。

僕ら人間だって、
男女という相反する性が合一し、
新しい生命が生まれる。

チャートのインディケーターも、たくさん追加しては減らし、
その繰り返しで自分のちょうどいい形が見えてくる。

今やってることだって決してムダではない。

単純化と詳細化、2つが合わさってこそ
より良い視点が生まれるのではないだろうか。

それではまた。

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